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2008年07月14日

濃厚ミルクシュー

濃厚ミルクシュー
オーガニックサイバーストアを代表する商品といえば、
きっと誰もが「濃厚ミルクシュー」の名前を挙げるだろう。





濃厚ミルクシュー







濃厚ミルクシュー







僕もオーガニックサイバーストアにいくつか商品を卸しているけれども、濃厚ミルクシューにはとてもじゃないけどかなわない。なんといっても「濃厚」というキラーワードと「ミルク」&「シュー」という誰もが好きなお菓子のイメージが結びついているのだから、ネーミングだけですでに勝っていると言える。数回、僕の家にもお送りいただいたんだけど、ふんわりサックリしたシューの中に詰まった濃厚なミルククリームが絶品で、実に美味しかった。しかも、冷蔵庫に置いていても、2日後には味が変わってすっぱくなる。これは実は大きなプラスポイント。余分な添加物を入れていない証拠で、極めて好感が持てる。本物志向のお菓子を数日置いておくなんて野暮なのである。

さてその濃厚ミルクシューについて、いつものことながらオーガニックサイバーストアの池田さんから連絡があった。

「あぁ やまけんさぁ、濃厚ミルクシューのページを1年ぶりにコンテンツをリニューアルしたいんだけど大阪の工場に見学にいって記事書いてくんない?」

「おぉ、いいですけど、ミルクシュー食べ放題なんですよね!?」

「、、、いいの?そんなんで、、、??」

というやりとりの後、急速に甘いモン摂取モードに移行しつつ、新幹線のぞみで大阪に向かったのである。






「この商品はですねぇ、本当に職人泣かせなんですよ、、、」としみじみ語るのは、チーフパティシエ・亀山さんだ。

「このシュー生地は全て手搾りなんです。今、商業的にシュークリームを作っているところで手搾りをしているところは少ない。機械でやるのがふつうです。でも、この濃厚ミルクシューは上の方が渦を巻いてるでしょ?これの微妙な成形は機械ではできないんです。だから手で絞る。ムチャクチャ手が痛くなるんですよ!でも、オーガニックサイバーストアさんがたくさん販売してくださるんで、泣きながら、がんばって毎日シューを作ってます」

なんとも大変だなぁ、手搾りでこれを毎日数千個作っているわけだ。それだけのヒット商品になった濃厚ミルクシューのできたてを早速いただいてみた!ちなみに僕はこのミルクシューの紙を旨く剥くことができないのであった(笑)スタッフの吉武さんが見るに見かねて剥いてくれる。

「横の切り込み線に沿って剥いていただければ簡単にできるんですよ!」

そしてあの、眼を釘付けにせざるを得ない濃厚ミルクシューの濃厚なミルクカスタードネットリのシーンが再現される!






この濃厚ミルクシューにかぶりつくと、適度に存在感を保ちながらも柔らかいシュー生地の食感を感じた直後に舌にまとわりついてくるミルクカスタード!そのネットリしたカタマリが舌に付着したとたんに、僕は声を上げた。

「んん?ミルクカスタードの味が変わってる!なんていうか、、、滑かさが以前より増していて、しかも味とミルクの香りが濃くなってるような気がしますよ!」

それを聞いた亀山さん、ニコッと笑ってこうおっしゃる。

「よくおわかりになりましたね!実はミルクカスタードはバージョンアップを続けていまして、これが実はバージョン4なんですよ!」

なんとそうだったか!僕が食べたのはきっとバージョン2くらいだったのだろうか。

「ミルクカスタードはとにかく牛乳が命です。国産の生乳を仕入れて、これをある温度で煮詰めます。焦げた色がつかないように、非常にきわどい火加減で熱を通します。これにバターを加えて冷却したのが、ミルクカスタードの素になるんです。」






実際にミルクカスタードの素を見せていただくと、あの滑らかなクリームになる前の、ポテッとした乳のカタマリ、という感じの粘質な物体だった!これを一定の時間ねかせて熟成させることによって味がなじむのだそうだ。また、小麦粉をあるタイミングで加えるのだが、粉っぽさをとるために、これまたギリギリのバランスを守った分量があるらしい。毎日微妙に気温や湿度が変わる中でバランスを保つのが非常に難しいのだ。

「バージョン4は、以前よりも小麦粉の分量を減らし、バターを多めに配合しています。ですから濃厚さが増しているんです。でも、ミルクの粘度を最適な状態にし、添加物を入れない状態で日持ちするように配合を調整するのが本当に難しいんですよ。これを毎日やっているので、お待ちいただいているお客さんには本当に申し訳ないんですけど、『お願いですからお待ちください』とお願いしたいところです」

なるほどぉ!
そういうことなら納得せざるを得ないですわな。
こんな大変なご苦労をされながら、濃厚ミルクシューはできあがっているのでした。





製造過程をぐるっと見せていただいて強く感じたのは、製造スタッフの皆さんの正直さだ。はっきり言って秘密はあまりない。ただ、いい素材をふんだんに使ってまじめに造っておられる。きっちり製造と温度の管理を守り、ひたすら正直に造っているのだ。

大阪は堺市に濃厚ミルクシュー工房あり。まだ食べていない人はすぐに注文するしかないゾ!
濃厚ミルクシュー





濃厚ミルクシュー
オーガニックサイバーストアを代表する商品といえば、
きっと誰もが「濃厚ミルクシュー」の名前を挙げるだろう。
posted by 東京喜多見より at 09:24 | 東京 ☀ | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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